ブリーチした髪を暗くするシャンプーで理想の色を叶える

ブリーチした髪を暗くしたいとお考えですか？ カラーシャンプーは、退色を防ぎ、美しい髪色をキープするために非常に役立つアイテムです。しかし、中には「カラーシャンプーは美容師が嫌がるって聞いたけど本当？」「カラーシャンプー放置しすぎるとどうなるの？」「カラーシャンプーやりすぎたら髪への影響がある？」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

また、「カラーシャンプーと普通のシャンプーは順番はどうすればいいの？」「カラーシャンプーの使い方や頻度、特にアッシュ系の場合の注意点は？」など、具体的な使用方法に関するお悩みもよく耳にします。さらに、ご自身の髪色別にどのカラーシャンプーを選べば良いのか、ブリーチ後、いつから使い始めるのが最適なのかも気になりますよね。

この記事では、これらの疑問にお答えしながら、ブリーチした髪を理想の暗さに近づけるためのカラーシャンプーの選び方から効果的な使い方まで、詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、あなたのヘアカラーライフにお役立てください。

ブリーチした髪を暗くするシャンプーの選び方

カラーシャンプーで暗くしたい時の色選び

ブリーチした髪を暗くしたい場合、カラーシャンプーの色選びは非常に重要です。単に暗くするだけでなく、どのような色味を目指すかによって選ぶべきシャンプーの色が変わってきます。

例えば、黄ばみを抑えてグレー系の暗髪を目指すなら紫シャンプーやアッシュシャンプーが適しています。紫は黄色の補色であるため、ブリーチによって出やすい黄みを打ち消し、透明感のある仕上がりを期待できるからです。アッシュシャンプーは、青やグレーの色素が配合されているため、赤みを抑えつつくすんだ色味を表現するのに役立ちます。

一方で、ブラウン系の暗髪にしたい場合は、ブラウンシャンプーが良いでしょう。あまり馴染みのないカラーシャンプーかもしれませんが、ブラウン系の色味をきれいに保ち、自然な暗さを与えてくれます。黒染めがすぐに落ちてしまう方や、少し白髪が気になる方にもおすすめです。

色選びの際は、現在の髪の明るさや、元のブリーチの状態を考慮することが大切です。色素が濃いタイプのカラーシャンプーであれば、一度でしっかり色づくため、より暗くする効果を実感しやすいでしょう。そのため、目指す色味と現在の髪色に合わせて最適なカラーシャンプーを選ぶことが、理想の暗髪を叶える第一歩になります。

髪色別カラーシャンプーの選び方

キープしたい髪色や、なりたい色味によって最適なカラーシャンプーは異なります。自分の髪色に合わないシャンプーを選んでしまうと、理想の色にはなりません。

紫シャンプー

ブリーチした髪の黄ばみを抑えたい方や、ホワイト・金髪系の髪色をキープしたい方におすすめです。紫は黄色の補色であり、黄味を打ち消し、黄ばみの少ない髪色に保つ効果が期待できます。また、紫系の髪色をできるだけ長くキープしたい場合にも効果的です。

ピンクシャンプー

ピンクや赤系の髪色のカラー維持や、手軽にピンクヘアにしたい方におすすめです。ビビッドなピンクだけでなく、ピンクアッシュやピンクベージュなどの髪色にも適しています。ピンク系の色持ちを良くするだけでなく、退色後にピンクにカラーチェンジすることも可能です。

シルバー・アッシュシャンプー

シルバーや青系の髪色、くすんだ色にしたい方、赤みを消したい方に適しています。アッシュシャンプーは青やグレー、アッシュ系のカラーの方におすすめで、赤みが強い髪色を柔らかくくすませ、寒色系のカラーの色落ちを長くキープしてくれます。シルバーシャンプーは無彩色のため、黄味や赤みを抑えることには不向きですが、シルバー色を入れることが可能です。

ブルーシャンプー

青色を保ちたい方や、くすんだ色にしたい方、緑に色落ちさせたい方におすすめです。アッシュシャンプーと同様に赤みを抑える効果も期待できます。ただし、ブリーチが甘くオレンジみが残っていると緑色になってしまう可能性があるため注意が必要です。

オレンジシャンプー

オレンジ系の髪色をキープしたい方や、手軽にオレンジにカラーチェンジしたい方におすすめです。色素が濃いため、ブリーチしたハイトーンの髪であれば簡単にオレンジの髪色にできます。日本人の髪質はオレンジ色が入りやすい傾向があります。

ブラウンシャンプー

茶色やベージュなどブラウン系の髪色をきれいに保ちたい方におすすめです。黒髪や暗い髪色の維持にも効果があり、少し白髪が気になる方にも良いとされています。

ブリーチ後カラーシャンプーはいつから使う？

ブリーチ後のカラーシャンプーは、ヘアカラーをした翌日から使い始めるのが最も効果的であると言われています。染めた当日は色素が髪にまだ定着していないため、シャンプーは控えるのが良いでしょう。

ただし、ヘアカラーの色味やベースの髪色によって、使い始める最適なタイミングは少し異なってくる場合があります。例えば、ピンクシャンプーやオレンジシャンプーのように「色素がしっかり入るタイプ」のカラーシャンプーは、カラー直後から使用することで色持ちを効果的に良くしてくれます。

一方で、紫シャンプーやシルバーシャンプーのような「退色過程を良くしてくれるタイプ」のカラーシャンプーは、ヘアカラーをしてから5日後くらい、つまり少し色が落ちてきたタイミングから使うときれいな色落ちを期待できるでしょう。このように、目的とする効果に合わせて使い始めの時期を調整することが大切です。

カラーシャンプーを使う頻度とアッシュの場合

ヘアカラー後の1週間は毎日カラーシャンプーを使用し、その後は2〜3日に1回程度使用するのが良いとされています。髪のコンディションや目指すカラーの彩度によって頻度は調整してください。

もし、濃く入れたカラーをできるだけ長持ちさせたい場合は、毎日使用することをおすすめします。しかし、毎日使用することで色素が定着しすぎてしまう可能性もありますので、髪の状態を見ながら調整してください。

一方で、色落ちの過程も楽しみたい場合や、ほんのり色味をプラスしたいだけの場合は、2〜3日に1回の頻度で十分な効果を実感できるでしょう。特にアッシュ系の髪色の場合、黄ばみを抑える紫シャンプーや、赤みを抑えるアッシュシャンプーを併用することで、透明感を長くキープできます。アッシュは退色すると黄みやオレンジみが出やすい色味ですので、定期的にカラーシャンプーを使用することで、美しいアッシュカラーを保つことが可能です。

カラーシャンプーの使い方と手順

カラーシャンプーは、通常のシャンプーと同じ使い方では最大限の効果を発揮できないことがあります。正しい使い方と手順を理解して、効果的に活用しましょう。

STEP.1 入念な予洗い

カラーシャンプーを使う前に、お湯だけで髪と頭皮をしっかりと洗い流しましょう。ぬるま湯（38～40度）のシャワーを頭皮にあてながら、頭皮の汚れを落とすようにすすぎます。熱いお湯で流してしまうと、せっかくのカラー色素が流れ出てしまう可能性があるため、必ずぬるま湯を使用してください。

STEP.2 よく泡立てる

シャンプー剤と水、そして空気を混ぜるイメージで、しっかりと泡立てます。カラーシャンプーの中には泡立ちにくいものもあるため、少し多めにシャンプーを出すと泡立ちやすくなることがあります。泡で髪全体を包み込むように使用することがポイントです。

STEP.3 泡パックで放置

泡で髪の毛全体を包み込んだら、5分ほど放置しましょう。カラーシャンプーの種類によって推奨される放置時間は異なるため、使用する製品の容器に記載されている説明を確認してください。より濃く色を入れたい場合は、長めに放置しても問題ありません。

ただし、紫シャンプーやシルバーシャンプーは、放置しすぎると黄味や赤みを消す以上の色が入ってしまうことがあるため、注意が必要です。理想の色味を確認しながら放置時間を調整してください。放置した後は、通常のシャンプーと同様にしっかりと洗い流し、トリートメントで仕上げをしてください。

ブリーチした髪を暗くするシャンプーの注意点

カラーシャンプーを放置しすぎるとどうなる？

カラーシャンプーの放置時間は、製品によって推奨される時間が異なります。パッケージに記載されている時間を守ることが基本です。しかし、「もっと色を濃く入れたい」という理由で、推奨時間よりも長くカラーシャンプーを放置しすぎると、いくつかの問題が発生する可能性があります。

まず、色が入りすぎてしまうことがあります。特に紫シャンプーやシルバーシャンプーは、黄ばみや赤みを打ち消す目的で使うことが多いですが、放置時間を長くしすぎると、予想以上に色が濃く入り、希望とは異なる色味になってしまうことがあるため注意が必要です。例えば、シルバーシャンプーを長く放置しすぎると、グレーを通り越して青みがかった色になってしまうことなども考えられます。

また、過度な放置は髪への負担を増やす可能性も否定できません。多くのカラーシャンプーには染料が含まれており、長時間髪に付着させることで、髪の乾燥やごわつきを引き起こす可能性も考慮すべきでしょう。そのため、適切な放置時間を守り、色味の様子を見ながら調整することが大切です。

カラーシャンプーのやりすぎはNG？

カラーシャンプーは、ヘアカラーの色持ちを良くしたり、退色時の色味をコントロールしたりするのに非常に効果的なアイテムです。しかし、「やりすぎ」には注意が必要です。

前述の通り、色素の濃いカラーシャンプーを毎日使用したり、一度に大量に使いすぎたりすると、色が濃く入りすぎてしまい、イメージしていた色とは異なる仕上がりになる可能性があります。特に、ハイトーンのブリーチ毛は色素が入りやすいため、慎重な使用が求められます。

また、カラーシャンプーは通常のシャンプーに比べて洗浄力がマイルドなものが多いですが、頻繁に使用しすぎると髪や頭皮への負担が蓄積される可能性も考えられます。例えば、髪の乾燥が進んだり、頭皮に刺激を感じたりすることもあるかもしれません。そのため、製品の推奨する使用頻度を守り、髪の状態を常に確認しながら使用することが重要です。

「やりすぎ」を避けるためには、「2〜3日に1回」という目安を基準にし、色の入り具合や髪のコンディションを見ながら調整するのが賢明でしょう。色持ちを特に重視したい週は毎日使用し、色が安定してきたら頻度を減らすなど、柔軟に対応してみてください。

カラーシャンプーと普通のシャンプーの順番

カラーシャンプーを使用する際、「普通のシャンプーとどちらを先に使うべきか」「併用は可能なのか」といった疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

基本的な使い方としては、カラーシャンプーのみで洗髪を行うのが一般的です。なぜなら、カラーシャンプーには色素が配合されており、髪に色素を浸透させることで色持ちを良くする効果があるからです。通常のシャンプーで先に洗ってしまうと、その洗浄力によってカラーシャンプーの色素が定着しにくくなる可能性があります。

しかし、髪にワックスやオイルなどのスタイリング剤が付着している場合、カラーシャンプーだけでは十分に汚れを落としきれないことがあります。その場合は、最初に普通のシャンプーで軽く予洗いし、スタイリング剤や汚れを落としてから、改めてカラーシャンプーを使用するという方法も考えられます。この際、通常のシャンプーは泡立ちが良く、洗浄力が強すぎないものを選ぶと良いでしょう。

また、カラーシャンプーが泡立ちにくいと感じる場合は、カラーシャンプーと通常のシャンプーを混ぜて使う方法もあります。ただ、この方法だとカラーシャンプーの色素が薄まってしまい、色の入りが悪くなる可能性があるため、注意が必要です。可能であれば、100均などで売っている泡で出るボトルに入れ替え、シャンプーと水を1:1で混ぜて使う方法がおすすめです。この方法であれば、最初から泡で出てくるため、泡立てる手間が省けて非常に楽に使うことができます。ただし、水と混ぜたものは雑菌が繁殖しやすくなるため、2〜3日で使い切れる量を作るようにしてください。

次のカラーに影響するカラーシャンプー

カラーシャンプーは髪に色素を定着させる効果があるため、次に美容室でヘアカラーをする際に影響を与える可能性があります。これは、カラーシャンプーによって髪に残った色素が、新しいカラー剤の染料と反応して、思ったような色味にならないことがあるためです。

特に、濃い色のカラーシャンプーを頻繁に使用していたり、長期間にわたって使用していたりすると、髪の内部に色素が蓄積されることがあります。例えば、ピンクシャンプーを使い続けていた髪に、アッシュ系のカラーを入れようとすると、ピンクの色素が邪魔をして、きれいなアッシュが出にくいといった状況が起こり得ます。最悪の場合、ムラになったり、想定外の色味に発色したりすることもあるかもしれません。

そのため、美容室でカラーチェンジを考えている場合は、サロンでのカラー施術の1週間前にはカラーシャンプーの使用を控えることをおすすめします。これにより、髪に残っている色素が洗い流され、美容師が新しいカラー剤で狙った色味を出しやすくなります。もし、不安な場合は、事前に担当の美容師にカラーシャンプーを使っていることを伝え、相談すると良いでしょう。

カラーシャンプーを美容師は嫌がる？

「カラーシャンプーを使っていると美容師に嫌がられる」という話を耳にすることがありますが、これは必ずしも事実ではありません。しかし、カラーシャンプーの使用状況によっては、美容師が施術を行う上で考慮すべき点が増えることはあります。

なぜなら、カラーシャンプーに含まれる色素が髪に定着していると、次に塗布するカラー剤の反応に影響を与える可能性があるためです。例えば、ピンク系のカラーシャンプーを日常的に使っているお客様の髪に、寒色系のアッシュカラーを入れようとした場合、髪に残ったピンクの色素がアッシュの発色を邪魔し、希望通りの色味が出にくいといったことが起こりえます。この場合、美容師は余分な色素を補色で打ち消したり、ブリーチで色素を取り除いたりといった追加の工程が必要になることがあり、施術時間やコストに影響することもあります。

しかし、これは「嫌がる」というよりは、「お客様の理想の髪色を叶えるために、より注意深く施術計画を立てる必要がある」という状況であると理解してください。もしカラーシャンプーを使用している場合は、美容室でのカウンセリング時に必ずその旨を伝えるようにしましょう。これにより、美容師は髪の状態を正確に把握し、最適な施術方法を提案してくれます。透明性のあるコミュニケーションは、理想のヘアカラーを実現するために非常に重要です。

ブリーチした髪を暗くするシャンプーのまとめ

この記事では、ブリーチした髪を理想の暗さに近づけるためのカラーシャンプーについて、多角的に解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。

• カラーシャンプーは染料が配合されておりヘアカラーの色持ちを良くします
• 選び方はキープしたい色味や髪色で選ぶのが重要なポイントです
• 紫シャンプーは黄ばみを抑えホワイトや金髪系の髪色に
• ピンクシャンプーはピンクや赤系の髪色のカラー維持におすすめです
• シルバー・アッシュシャンプーはシルバーやくすんだ青の髪色に
• ブルーシャンプーは青色を保ちたい方や赤みを抑えたい方に
• オレンジシャンプーはブリーチしたハイトーンの髪なら簡単にオレンジにできます
• ブラウンシャンプーは茶色やベージュなどブラウン系の髪色をきれいに保ちます
• メーカーごとに色素の強さや配合されている染料の量が異なります
• ブリーチした髪の場合、泡立ちの良さや洗浄力も選び方のポイントです
• カラーシャンプーはカラーをした翌日から使うのが最も効果的と言われています
• ヘアカラー後の1週間は毎日使用しその後は2～3日に1回程度が推奨されます
• 手袋を使うことで手の染まりを防ぐことができます
• カラーチェンジの1週間前には使用を控えるのが望ましいです
• 白髪への使用は、色が鮮やかになりすぎる可能性があるため注意が必要です
• 予洗い、泡立て、泡パックでの放置が基本的な使い方です
• 美容師もシャンプーを調合したり乾いた髪に塗布したりしています
• 使用量を通常の3～4倍に増やし、揉みこむことで効果を高めます