カラーシャンプーブリーチなしの効果は？選び方と使い方を解説

「ブリーチなしの髪にカラーシャンプーって本当に意味があるの？」と疑問に思っていませんか。

サロンで染めたキレイな色を少しでも長く楽しみたいけれど、頻繁に染め直すのは髪へのダメージも気になりますよね。

特に、人気のアッシュやピンク系のカラーは、すぐに色落ちしてしまうのが悩みどころです。

巷には多くのカラーシャンプー おすすめ情報があふれていますが、ブリーチなしの茶髪にムラシャン、つまり紫シャンプー ブリーチなしの効果はどれくらいあるのか、分かりにくいと感じる方も多いでしょう。

また、カラーシャンプーのやりすぎで髪が傷んだり、逆に美容師が嫌がるような結果になったりしないか心配になることも。

この記事では、カラーシャンプー ブリーチなしの効果を最大限に引き出すための正しい知識と、あなたの髪色や目的に合った製品の選び方を、プロの視点から分かりやすく解説していきます。

カラーシャンプーブリーチなしの効果と基本ルール

そもそもカラーシャンプー ブリーチなし 効果は？

結論から言うと、カラーシャンプーはブリーチをしていない髪にも一定の効果が期待できます。ただし、ブリーチ毛のように劇的に色が変わるわけではなく、その役割は主に「色味の補給」と「褪色の抑制」の2点です。

ヘアカラーは、髪の内部に色素を入れることで発色します。しかし、シャンプーや紫外線、ヘアアイロンの熱などによって、その色素は日々少しずつ流れ出てしまいます。カラーシャンプーは、シャンプー自体に染料が含まれているため、洗うたびに失われた色素を穏やかに補給し、キレイな髪色を長持ちさせてくれるのです。

ブリーチをしていない暗めの髪は、ブリーチ毛に比べてキューティクルが整っており、染料が入り込む隙間が少ない状態です。そのため、鮮やかな色を入れることは難しいですが、現在の髪色にニュアンスを加えたり、褪色の過程で出てくる嫌な色味を抑えたりする目的で非常に有効です。

このように、カラーシャンプーの役割を正しく理解することで、ブリーチなしの髪でもそのメリットを十分に活かすことが可能になります。

紫シャンプー ブリーチなし 効果を正しく得る方法

紫シャンプー（ムラシャン）は、ブリーチをしたハイトーンの髪に使うものというイメージが強いかもしれません。しかし、ブリーチなしの髪、特に明るめのブラウン系に染めた髪の黄ばみを抑えるのに非常に効果的です。

この効果の背景には「補色」の関係があります。色相環という色の円環図において、反対側に位置する色同士を補色と呼びます。補色同士を混ぜ合わせると、お互いの色を打ち消し合って無彩色（グレーや白）に近づく性質があります。
紫の補色は黄色です。そのため、ヘアカラーが褪色して出てくる髪の黄色っぽさを、紫シャンプーの色素が打ち消し、透明感のあるキレイな状態をキープしてくれるのです。

効果的な使い方

紫シャンプーの効果を正しく得るためには、使い方が重要です。

まず、通常のシャンプーと同様に髪を予洗いし、軽く水気を切ります。その後、紫シャンプーを手に取り、根本から毛先まで均一になるようにしっかりと泡立てましょう。泡立ちが悪いと感じる場合は、一度通常のシャンプーで軽く汚れを落としてから使うと、泡立ちやすくなります。

最も重要なポイントは、泡立てた状態で3〜5分ほど放置する「泡パック」を行うことです。これにより、紫の色素が髪に浸透しやすくなり、黄ばみを抑える効果が高まります。放置後は、シャンプーが残らないように、ぬるま湯でしっかりとすすいでください。

ブリーチなしの茶髪にムラシャンを使う意味とは

「ブリーチなしの茶髪に、本当にムラシャン（紫シャンプー）は必要なの？」という疑問を持つ方は少なくありません。結論として、全ての茶髪に必須ではありませんが、特定の髪色を目指す場合には極めて有効なケアアイテムとなります。

ムラシャンを使うべきかどうかの判断基準は、「あなたが維持したい髪色が寒色系か、暖色系か」という点にあります。

ムラシャンが有効な茶髪

日本人の髪質は、元々赤みやオレンジみを持つメラニン色素が多く含まれています。そのため、アッシュ、グレージュ、マット、オリーブといった寒色系のカラーに染めても、色が抜けてくるとベースの黄色みやオレンジみが表面化してしまいがちです。
このような場合にムラシャンを使うことで、褪色の過程で出てくる黄みを打ち消し、寒色系特有のくすんだ透明感を長く維持することができます。

ムラシャンが不要（または逆効果）な茶髪

一方で、ピンク、レッド、オレンジ、カッパーといった暖色系のカラーにしている場合、ムラシャンの使用はおすすめできません。
紫の色素が暖色系の色味を打ち消してしまい、せっかくのキレイな色がくすんで見えてしまう可能性があるからです。暖色系の色を維持したい場合は、ピンクシャンプーやオレンジシャンプーなど、同系色の色素を補給できるカラーシャンプーを選びましょう。

カラーシャンプー ブリーチなし アッシュの発色

アッシュ系のカラーは、その特有のくすみ感と透明感で非常に人気がありますが、ブリーチなしの髪では色持ちが課題となりがちです。ここで活躍するのがアッシュシャンプーです。

ブリーチなしの髪にアッシュシャンプーを使用した場合、主な効果は「髪の赤み・オレンジみの抑制」です。アッシュ系の色素である青や緑の色素が、日本人の髪に多く含まれる赤やオレンジの色素を打ち消し、髪色を柔らかく、くすんだ質感に見せてくれます。

ブリーチ毛のように、見た目でハッキリと「アッシュになった」とわかるほどの変化はありません。しかし、使い続けることで、光に当たったときの髪の質感が変わり、寒色系ならではのクールで落ち着いた印象をキープすることができます。特に、7〜10トーン程度の中明度のブラウンに染めている方が最も効果を実感しやすいでしょう。

アッシュ系のカラーを少しでも長く楽しむためには、染めた直後からアッシュシャンプーを取り入れ、色素が抜けきる前に補給し続けることが大切です。

カラーシャンプー ブリーチなし ピンクの色づき

ピンク系のカラーは、ブリーチなしの髪でも比較的楽しみやすい色味の一つです。ピンクシャンプーは色素が濃い製品が多く、ブリーチなしの髪でも色の変化を感じやすいのが特徴です。

特に、明るめの茶髪（9トーン以上）であれば、ピンクシャンプーを継続して使用することで、ほんのりと桜色のようなニュアンスをプラスすることができます。ピンクブラウンやカッパー系のカラーを維持したい場合はもちろん、普段のブラウンヘアに少しだけ変化を加えたいときのイメージチェンジにも最適です。

ピンクシャンプーは、色味を「補給する」という目的が強いため、泡立てた後、5〜10分程度と少し長めに時間を置くことで、よりしっかりと色素を定着させることができます。ただし、製品によって色素の濃さが大きく異なるため、最初は短い時間から試してみるのが安心です。

ブリーチをしていない髪でも、ピンクシャンプーを上手に使えば、柔らかくフェミニンな印象のヘアカラーを長く楽しむことができます。

後悔しないカラーシャンプーブリーチなしの賢い選び方

髪質に合うカラーシャンプー おすすめの基準

カラーシャンプーの効果を最大限に引き出すためには、自分の髪の状態や目的に合った製品を選ぶことが不可欠です。ここでは、選ぶ際に確認すべき3つの重要な基準を紹介します。

1. 髪色と補色の関係で選ぶ

最も基本的な選び方は、「打ち消したい色」の補色を選ぶことです。褪色後の髪色を観察し、どの色味を抑えたいのかを明確にしましょう。

2. 洗浄成分で選ぶ

カラーシャンプーはヘアカラーの褪色を防ぐため、洗浄力がマイルドな成分で作られていることが多いです。成分表を確認し、自分の頭皮の状態に合ったものを選びましょう。

• アミノ酸系 (ココイル〜、ラウロイル〜): 洗浄力が非常にマイルドで低刺激。髪と頭皮に優しく、カラーの色持ちを重視する方に最適です。
• ベタイン系 (〜ベタイン、ココアンホ酢酸Na): 赤ちゃん用シャンプーにも使われるほど低刺激。洗浄力は穏やかです。
• 高級アルコール系 (ラウレス〜、ラウリル〜): 泡立ちが良くさっぱりとした洗い心地ですが、洗浄力が強く、カラーの色落ちを早める可能性があります。乾燥肌や敏感肌の方は避けた方が無難です。

3. 保湿・補修成分で選ぶ

ヘアカラーをしている髪は、ダメージを受けやすく乾燥しがちです。色持ちを良くするためにも、髪に潤いを与え、キューティクルを補修してくれる成分が含まれているかを確認しましょう。

これらの成分が含まれている製品は、洗い上がりのきしみを防ぎ、指通りの良い髪に仕上げてくれます。

目的別カラーシャンプー ブリーチなし おすすめ

ここでは、具体的な目的別に、どのような特徴を持つカラーシャンプーを選べば良いかを解説します。多くのメーカーから製品が出ていますが、それぞれ色素の濃さやケア成分に違いがあります。

赤みをしっかり抑え、寒色系を維持したい

この目的の場合、アッシュ（青系）の色素が濃く配合されているシャンプーがおすすめです。製品によっては「ネイビー」や「ブルーパープル」といった名称で販売されていることもあります。色素の染着力が高く、洗浄力がマイルドなアミノ酸系の製品を選ぶと、より効果的に赤みを抑えながら色を長持ちさせることができます。
【おすすめブランドの傾向】SOMARCA（ソマルカ）、QUALUCIA（クオルシア）などは、公式サイトでも色素の濃さを特徴として挙げています。

黄ばみを抑えて、透明感をキープしたい

髪の黄ばみ対策には、紫シャンプーが最適です。紫の色素が黄みをしっかりと打ち消してくれるものを選びましょう。泡立ちが良く、保湿成分（ヒアルロン酸や加水分解シルクなど）が配合されているものを選ぶと、洗い上がりのきしみを防ぎながらケアできます。
【おすすめブランドの傾向】N.（エヌドット）は保湿成分が豊富で、CALATAS（カラタス）は黄ばみをしっかり抜くことに定評があるという情報があります。

ほんのり色味を足して楽しみたい

ブラウンヘアにニュアンスを加えたい場合は、ピンクシャンプーやオレンジシャンプーが向いています。これらの色は比較的発色しやすいため、色素が濃いタイプを選ぶと色の変化をより楽しめます。また、最近ではブラウンシャンプーも注目されており、色落ちして明るくなった髪色を落ち着かせたり、ツヤを出したりする効果が期待できます。
【おすすめブランドの傾向】Ancels（エンシェールズ）は派手髪用のカラーバターで有名ですが、カラーシャンプーも色素が濃い傾向にあります。ROYD（ロイド）はブラウンやブラックなど、落ち着いた色味のラインナップも特徴です。

カラーシャンプーのやりすぎによる髪への影響

カラーシャンプーは便利なアイテムですが、「やりすぎ」はかえって髪に悪影響を及ぼす可能性があります。適切な頻度と使い方を守ることが、美しい髪色を保つ秘訣です。

主なデメリットとして、以下の3点が挙げられます。

1. 髪のきしみやゴワつき

カラーシャンプーに含まれる染料は、髪の表面に付着（コーティング）することで色を補給します。しかし、毎日使用するなどして染料が過剰に蓄積すると、キューティクルの手触りが悪くなり、髪がきしんだりゴワゴワしたりする原因になります。特に、洗浄力が強い製品や、保湿・補修成分が少ない製品で起こりやすいです。

2. 意図しない色への変色

「黄ばみを消したい」という一心で紫シャンプーを毎日大量に使い続けると、黄みが消えるのを通り越して、髪が緑やくすんだ紫色になってしまうことがあります。これは「補色が効きすぎた状態」です。髪は部分によってダメージレベルが違うため、特に傷んでいる毛先だけ色が濃く入ってしまい、ムラになるケースも少なくありません。

3. 次回のヘアカラーへの支障

これが最も注意すべき点です。髪に染料が過剰に残っていると、美容室で次にカラーをする際に、カラー剤の浸透を妨げてしまいます。その結果、美容師さんが狙った通りの色が出せなかったり、ブリーチをしても残留色素が抜けきらずにムラになったりする原因になります。

カラーシャンプーを美容師が嫌がる本当の理由

「カラーシャンプーを使っている」と美容師さんに伝えたら、少し困った顔をされた、という経験はありませんか？美容師がカラーシャンプーを「嫌がる」あるいは「懸念する」のには、明確な理由があります。それは決して、製品そのものを否定しているわけではありません。

最大の理由は、前述の通り「次回の施術に大きな影響を与える可能性があるから」です。

美容師は、お客様の現在の髪の状態（明るさ、ダメージレベル、残っている色味）を正確に見極め、そこから逆算して使用するカラー剤の種類や配合を決定します。しかし、市販のカラーシャンプーによる色素が髪に強く残っていると、この「見極め」が非常に困難になります。

これらの問題を避けるため、お客様の髪を最高の状態に仕上げたいプロフェッショナルとして、カラーシャンプーの使用に慎重な姿勢を示すのです。

まとめ：カラーシャンプーブリーチなしで失敗しないコツ

• ブリーチなしの髪への効果は色味の補給と褪色予防
• 劇的なカラーチェンジではなくニュアンスを加える目的で使う
• 黒髪や非常に暗い髪にはほとんど色の変化は現れない
• 髪の黄ばみを抑えたいなら紫シャンプーを選ぶ
• 髪の赤みやオレンジみを抑えたいならアッシュシャンプーを選ぶ
• ピンクやオレンジ系はブリーチなしでも比較的色を感じやすい
• シャンプー選びは補色と洗浄成分とケア成分で決める
• 洗浄力がマイルドなアミノ酸系がカラーケアには最適
• 効果を高めるには泡立てた後に数分間放置する
• やりすぎは髪のきしみや意図しない変色の原因になる
• 理想的な使用頻度は2〜3日に1回程度が目安
• カラーシャンプーの残留色素は次のヘアカラーに影響する
• 美容室に行く1週間前には使用をストップするのが理想
• カウンセリングで使っている製品を美容師に正直に伝える
• 自分の目的を明確にすればカラーシャンプーは有効な味方になる